静岡県博物館協会
静岡の博物館へGo!しずはく.net
トップページへ
お知らせ イベント情報 会報紀要 施設一覧
  会報
 
平成15年度 特別講演会「家康将軍宣下への遠き道」
講  師 :小和田哲男氏(静岡大学教授)
日  時 :平成15年10月12日(日)午後2時〜3時20分
会  場 :静岡県立美術館 講堂
参加者 :約310名
▲小和田哲男氏
江戸幕府開府400年にあたる本年は、各地で関連事業が開催され、徳川家康の時代、あるいは戦国の乱世から太平の江戸時代への転回点にあたる時代について再考する好期となった。いうまでもなく、家康は静岡とも大変縁が深く、幼少期は今川家の人質として駿河で育ち、開幕後、将軍職を二代・秀忠に譲り江戸を退いてからは、駿府に城を築いて大御所として幕政に関与し、この地で生涯を終えている。そこで、本年の特別講演会は、今日に至る静岡の歴史・文化を考える上で欠かせない、徳川家康をテーマとして開催し、講師として戦国史研究の第一人者である小和田哲男氏を迎えた。講演では、三河国・岡崎から出発した家康が、様々な障害を乗り越え、苦心の末に征夷大将軍となるまでの道のりに焦点を当て、とかく幸運なめぐりあわせとして理解されがちな将軍職任官が、いかに慎重な布石のうえに成り立ったものかが分かりやすく解説された。
まず、家康8〜16歳における駿府「人質」時代の意味を検討し、当代一の学者である臨済寺の雪斎に教えを受けたり、今川義元の領国経営を間近に学んだりと、いわゆる人質扱いとは異なり、のちの天下人・家康を作るのに重要な時代であったと位置づけた。また、戦国大名として徐々に力をつけていく中、目上の織田信長と結んだ清須同盟のメリットと労苦、三方ヶ原における武田信玄への敗北から得た教訓、豊臣秀吉の下での忍従時代の身の処し方など、将軍への長い道のりにおけるキーポイントが明快に語られた。さらに、松平から徳川への改姓(正確には改氏)問題や関ヶ原の勝利ののち藤原姓徳川から源氏になったことなどを通して、家康が、将軍任官へ向けて慎重にまた着々と準備を整えていく様が丁寧に解き明かされた。当日は、会場の定員を大幅に上回る参加者が集まり混雑したが、地域の歴史とも密着した大変興味深い内容
であり、最後まで熱心に聴講する姿が多く見られた。県博物館協会の活動についての理解を促進する、好機ともなったと思われる。(静岡県立美術館 学芸員 森 充代)
講師プロフィール
1944年静岡市生れ。72年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在静岡大学教育学部教授、文学博士。専門は日本中世史、特に戦国時代史研究。主著に「近江浅井氏」「後北条氏研究」など。2002年には「小和田哲男著作集」全7巻の刊行が完了した。一方、ベスト・セラーとなった「日本の歴史がわかる本」など書籍の執筆やNHK大河ドラマ「秀吉」の時代考証を担当するなど、戦国時代にまつわる様々な啓蒙活動を行う。


平成15年度 学芸員研究会
日  時 :平成15年12月5日(金)13:00〜16:20/12月6日(土)10:00〜14:00
会  場 :熱川バナナワニ園
テーマ :「災害からお客様を守る」
日程
12月5日(金)
13:00−
あいさつ
13:10−14:30
現地見学1 熱川バナナワニ園の施設見学
14:30−14:40
休憩
14:40−15:20
講話1「伊豆大島近海地震について」
講師:嶋田稔氏(熱川プリンスホテル社長)
▲熱川プリンスホテル社長 嶋田稔氏
15:20−16:00
講話2「災害時における伊豆の観光客対策」
講師:對木富士雄氏
(静岡県伊豆県行政センター防災監兼副所長)
 
討論、意見交換
会場移動
17:00−19:00
情報交換会ゲストハウス「つくし館」
12月5日(金)
10:00−
現地見学2 上原近代美術館
現地見学3 下田郷土資料館
参加者数:24名
日  時 :平成16年3月12日(金)13:00−17:00
会  場 :豊田町香りの博物館、豊田町立図書館
テーマ :「平成15年度 災害対策ワーキンググループの活動報告」
日程
13:00−
あいさつ
静岡県博物館協会副会長・ 浜松市美術館館長 袴田明宏
豊田町香りの博物館館長粟倉義博 
13:10−14:00
現地見学豊田町香りの博物館の施設見学
14:00−14:30
豊田町立図書館へ移動
14:40−16:30

(1)

災害対策ワーキング グループの検討内容について
ア.

活動概要報告(常葉美術館 日比野秀男)

イ. 災害時における入館園者・ 災害避難民への対応
 
チェックシート案の報告など
(熱川バナナワニ園 清水秀男/奇石博物館 荻原美弘/藤枝市郷土博物館 椿原靖弘/浜松市美術館 今田徹/静岡県立美術館 飯田真)
ウ.  博物館資料の保全
 
チェックシート案の報告
県内所在文化財の災害対策(管理実態調査表など)
(フェルケール博物館 西野和豊/ MOA美術館 田中之博/ 文化財を守る会 友田千恵)
(2) その他
ア.

平成16年度の災害対策ワーキング グループ活動の事業計画について(常葉美術館 日比野秀男)

イ. その他
参加者数:46名
※なお、今年度の学芸員研究会は、災害対策講習会と合同で開催いたしました。
平成14−15年度 学芸員研究会委員
伊豆三津シーパラダイス・学芸員 海獣飼育マネージャー 鈴木規泰
熱海市立澤田政廣記念館・学芸員 相磯 浩
東海大学博物館・学芸員 毎原泰彦
豊田町香りの博物館・学芸員 青木智子
掛川市二の丸美術館・学芸員 井村広巳


平成15年度 博物館園の災害時における対策研究事業活動報告
(災害発生時の県内ネットワーク)
常葉学園大學教授・常葉美術館長 日比野秀男
▲会場風景
静岡県博物館協会では平成15年度において、標記の研究活動を取り上げワーキンググループの協力と加盟館園職員の積極的な参加によって進めることができました。
この事業を取り上げた経緯は
(1).

国の地震災害対策の見直し

(2) 全県下の博物館園が取り組む共通テーマ
(3) 時代と社会の要請
などがありますが、何よりも阪神淡路大地震の凄まじさと博物館園資料の価値の重要さの認識に基づいていると言えるでしょう。
今年度の事業は、それぞれ以下のとおり実施しました。
(1). ワーキンググループ検討会
第1回 7月 24日 (木)

静岡県立美術館

第2回 9月 12日 (金) 静岡県地震防災センター
第3回 10月 29日 (水) 静岡県立美術館
第4回 12月 5日 (金) 熱川バナナワニ園
第5回 2月 20日 (金) 静岡県立美術館
第6回 3月 12日 (金) 豊田町香りの博物館
(2) 講演会の開催
日  時 :平成15年9月12日(金) 静岡県地震防災センター
講  師 :三浦定俊氏(東京文化財研究所保存科学部長)
テーマ :「災害から文化財を守る」
共  催

:(財)伊豆屋伝八文化振興財団

(3) 講習会の開催(学芸員研究会と共催)
日  時 :平成15年12月5日(金) 熱川バナナワニ園
講  師 :三浦定俊氏(東京文化財研究所保存科学部長)
テーマ 「災害からお客様を守る」
講和1

「伊豆大島近海地震について」
嶋田稔氏(熱川プリンスホテル社長)

講話2 「災害時における伊豆の観光客対策」
對木富士雄氏
(静岡県伊豆行政センター防災監兼副所長)
(4) 研究会の開催
 
日  時 :平成16年3月12日(金) 豊田町香りの博物館
これら活動は、いずれも、
災害時における入館園者への対応
博物館資料の保全

災害避難民への対応

を課題とし、それに対応するためには何が必要か確認するためのチェックシートを作ることが目的として進められてきました。例年、研究会には20〜30人の出席者でしたが3月12日の豊田町での研究会には46人も出席しました。これは関係者の関心の高さを示していることと思います。年度末には、このチェックシートが出来上がり、各館園が災害対策を講ずるうえで参考とされるようになっています。
今後は、さらに「危機管理対策」「普及啓発活動」「東海地震に関連する情報収集」に努め、博物館園のネットワーク作りをすることが求められています。
ワーキンググループ名簿
熱川バナナワニ園 清水秀男(管理課長)<東・自然系・私立>、MOA美術館 田中之博(学芸部資料課長)<東・美術系・私立>、奇石博物館 荻原美弘(副館長)<東・自然系・私立>、常葉美術館 日比野秀男(館長)<中・美術系・私立>、浜松市美術館 今田 徹(学芸員)<西・美術系・公立>、フェルケール博物館 西野和豊(副館長)<中・歴史系・私立>、藤枝市郷土博物館 椿原靖弘(学芸員)<中・歴史系・公立>、文化財を守る会 友田千恵(代表)<賛助会員>、静岡県立美術館(事務局)飯田 真(主任学芸員)<中・美術系・公立>、静岡県立美術館(事務局)泰井良(学芸員)静岡県博物館協会担当
県立美術館ロダン館 10周年


ページトップへ

  Copyright the Shizuokaken Hakubutsukan Kyokai.all rights reserved.