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| 静岡県博物館協会・災害対策ワーキンググループ 日比野秀男(常葉美術館館長) |
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昨年は国内外を問わず大きな災害が目白押しにあった。地震、水害、津波など何をとっても私たちには極めて身近な問題であり、他人事とは思えないことであった。静岡県博物館協会では2年前から災害対策ワーキンググループを設置し、各種研修会の開催やワークシートの作成などを実施してきた。
この度、新潟県博物館協議会の協力を受けて中越地震の被災博物館の現地調査を去る1月18日(火)〜19日(水)に実施したので、以下のとおりご報告したい。中越地震はご存知のとおり今なお余震が続き、さらに豪雪と重なり深刻な被害を受けている。地震は昨年10月23日(土)の午後5時56分に起き、大きな余震が続き午後6時34分に最大の地震が来た。 |
| 1月18日(火) 十日町市 |
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十日町市博物館 |
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| ア |
国宝の縄文土器37点に被害を受け、緊急修理が必要となった。一番大きなショックは免震台に載せてあったに関わらず転倒した点である。 |
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| A |
十日町情報館(図書館の機能とコンピュータの利用) |
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| ア |
スプリンクラーが壊れ、天井から水が放出し館内が水浸しとなった。 |
| イ |
市内の土蔵が破損したためその土蔵に収蔵されていた古文書を預かりリストを作成している。 |
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| 1月19日(水) 長岡市 |
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新潟県立近代美術館
一部の展示品などに被害を受けたが大きな被害は受けなかった。ただし、災害時には電話連絡ができなくなり、その対応をどうするか決めておくことと、情報公開が緊急に必要であるとコメントされた。 |
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| A |
長岡市立科学博物館
重文の縄文土器が免震台に載っておりながら転倒し破損した。 |
| B |
新潟県立歴史博物館
館そのものは被災しなかったが、県内の歴史資料の緊急保管を受けた。 |
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以上、簡単なコメントをつけたが、災害時には自分の博物館の問題だけではなく被災された方々の救済活動とも大きく関わる。そうした一方で被災資料の散逸の問題も緊急に出てくる。4トン車1台分の資料を5万円で買い取るというチラシが新聞に入り緊急に対応が必要とされ、県教委から歴史資料の散逸防止の依頼文も出された。そして「救済ネットワーク」が結成されその人たちが救済活動をし、さらに受け入れの収蔵施設が協力することにより当面の課題は対応できたようである。
災害時には歴史資料など構っておられないというのも現実かもしれないが、新潟県民の歴史遺産に対する強い熱意が救済活動を可能にしたのであろう。
災害時には自分の博物館の問題だけでなく様々な課題が出ることは当然のことである。その時何もしなかったということを避けるためにも、まだまだ多くの課題を解決しなくてはならないと痛感した。 |