静岡県博物館協会
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地域セミナー
静岡県博物館協会が今年度より始める新規事業「地域セミナー」が開かれました。これは、加盟館園の事業に対して、静岡県博物館協会が共催し、運営経費の一部を負担するものです。博物館活動を地域に紹介し、また地域との連携を強化することにより、博物館と地域とのいっそうの融合、協調を進め、地域文化の発展、向上に寄与することを目的としたものです。今年度は、4館園より応募があり、会長、副会長、事務局による審査の結果、下記2館の事業が採用され、開催されました。

伊豆三津シーパラダイス「バンドウイルカ飼育75周年記念講演会」
日時 :11月12日(土)
会場 :沼津市立図書館 視聴覚ホールにて
参加者数 :約180名
長年のバンドウイルカ飼育の実績と意義を、あらためて多くの人々に紹介しようとする内容でした。また、鯨類研究の現状や問題点、水族館活動の役割への期待なども語られました。最新の研究状況や専門的な知識が、一般聴講者にとってもわかりやすく解説されました。
博物館活動が、一時的なイベント企画ばかりではなく、長い年月にわたる苦労と蓄積を必要とするものであること、また最新の学術研究が、展示や活動に敏感に反映され、その土台となっていることを、聴講者は具体的に知ることができたのではないかと思います。

吉岡彌生記念館「掛川市合併特別記念講演会 吉岡彌生を語る」
日時 :12月10日(土)
会場 :掛川市文化会館シオーネ・大ホールにて
参加者数 :約650名
市町村合併にともない、改めて地域の博物館を認知してもらおうとするもの。市町村合併は、地域と博物館活動との関係をさらに強いものとするチャンスでもあるでしょう。特に郷土の偉人を顕彰することは、地域アイデンティティの確立に不可欠なことです。その紹介、顕彰をあらためて行うことにより、我々が感じる地域の認識もまた、広がり、深化していくのかもしれません。その中で、博物館のはたす役割はいっそう大きくなると思われます。会場に入りきれない程の参加者数で、会場外にテレビモニターを設置するほどの盛会でした。
(事務局・堀切正人)

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研修会 「博物館教育とは」
日時 :平成18年1月25日(水)13:30〜16:20
会場 :三島市民生涯学習センター 講義室
参加者数 :37名
・事例報告1 「静岡NewArt展―学校・市民連携による共同企画展」堀切正人(静岡県立美術館主任学芸員)
・事例報告2 「出前授業と出前観察会について」北垣俊明(奇石博物館学芸課長)
・事例報告3 「地域博物館と学校教育の連携・融合」内田昌宏(富士市立大淵第一小学校教諭)
・意見交換 司会:飯田真(静岡県立美術館)・鈴木隆幸(三島市郷土資料館)
本年度の研修は「博物館教育とは」と題し、博物館における教育普及活動、とりわけ学校連携の問題をテーマに取り上げた。積極的に学校連携に取り組んでいる博物館側からの先進事例報告に引き続き、学校現場の立場から博物館連携学習について内田先生に大変参考になる発表をいただいた。引き続き行われた意見交換会でも、当日出席いただいた学校の先生から学校と博物館の意義ある連携事業が紹介されたほか、各館の事例紹介や問題点など活発な意見が交わされた。 議論を通じ、10年前と比較して学校と博物館の関係は成熟度が増してきているように感じた。これは一部の熱心な先生や博物館職員の努力によるところが大きく、体制としての定着には至っていないのが現状であるかもしれない。しかし今後はかれらキーパーソンの着実な活動を基礎にしながら、より意義深い関係を構築していくことが、進むべき道であることが確認された。
(事務局・飯田 真)

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講演会・シンポジウム 「第3回 災害から人と文化財を守る」
日時 :平成17年9月30日(金) 13:00〜16:00
会場 :静岡県地震防災センター 2階 ないふるホール
参加者数 :100名
内容

:講演「新潟県中越地震における文化遺産救出活動について」
講師:矢田俊文(新潟大学人文学部教授)
パネルディスカッション「静岡県の歴史文化遺産の現状と今後の救済活動」
(パネリスト)矢田俊文・天野一・落合偉洲・中村羊一郎・本多隆成
(コーディネーター)日比野秀男

9月30日、財団法人伊豆屋伝八文化振興財団と静岡県博物館協会の共催による講演会・シンポジウム「第3回 災害から人と文化財を守る」が行なわれた。今回は新潟県中越地震の事例をもとに、文化財救出活動にスポットがあてられた。実際の被災状況と救済の問題が紹介され、実感として対策の必要性を痛感させられる機会となった。ネットワークの構築、救済場所の確保が急務であることが浮かびあがった有意義なシンポジウムとなった。
(事務局・飯田 真)

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災害対策講習会
第1回 「興津・由比文化財ウォーク〜東海道を歩く〜」
日時 :平成17年12月3日(土)9:30〜16:30
会場 :清見寺、坐魚荘、水口屋、持地院、東海道広重美術館
内容 :地域文化財の視察と、意見交換による防災意識の喚起
参加者数 :52名(静岡県博物館協会会員4名、学生16名、NPO文化財を守る会より7名、その他一般25名)
  ※NPO文化財を守る会、伊豆屋伝八文化振興財団との共催
第2回 「揺れ動く文化財〜震災による文化財の被災を実見する〜」
日時 :平成18年3月10日(金)13:00〜16:30
会場 :静岡県立美術館
内容 :起震車による文化財振動実見と、意見交換による防災意識の喚起
参加者数 :47名(静岡県博物館協会会員28名、山梨県博物館協会会員4名、その他一般15名)
協力 :伊豆屋伝八文化振興財団、NPO文化財を守る会、日本通運株式会社静岡支店
平成17年度も昨年に引き続き、2回の災害対策講習会を開催した。今年度は、一般の方々の文化財防災意識向上を視野に入れ、各講習会が企画された。
第1回目は、一般の方々に文化財をより身近に感じてもらうため、「興津・由比文化財ウォーク〜東海道を歩く〜」と題した観覧ツアーを行った。講師として常葉美術館館長日比野秀男氏、東海道広重美術館横田泰之氏、静岡市内在住の宮大工杉山安央氏にご参加いただき、折々で解説をいただいた。ウォーキングの終わりには、「歴史遺産を守る」と題し、地域の文化遺産を見直すことの必要性や、災害対策の必要性などについての意見交換会を行った。参加者からは「近くに住みながらあまり知らなかった文化財のことが、講師の先生の解説によってよくわかり、関心が増した」「文化財を地震や水害から守るために、自分に何ができるのか考えたい」など様々な感想や意見が寄せられた。
第2回目は、「揺れ動く文化財〜震災による文化財の被災を実見する〜」と題し、地震の際、文化財がどのように被災するのか、耐震、免震の対策はどのように働くのかを、起震車によって実際に見てみようという試みが行なわれた。近県との連携を視野に入れ、山梨県立博物館協会加盟館園に対しても募集は行なわれた。揺れ動き、破損する文化財(模型)を目の当たりにした各参加者からは、驚愕と、各館園や地域の文化財の震災対策の必要の声が上がっていた。 文化財の保全は単に博物館や美術館が行なうものではなく、より地域に根ざしたものとなる必要性を勘案するなら、一般の方々を含めた講習会の開催は、意義深いものであると思われる。
(事務局・新田建史)

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〜興津・由比 文化財ウォーク 東海道を歩く〜 清見寺にて

     

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