静岡県博物館協会
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平成19年度 静岡県博物館協会講習会 博物館の顧客満足度(CS)向上にむけて
日時 :平成19年11月22日(木)13:30〜16:00
会場 :パルコ静岡店、および駿府博物館 講座室
講師 :鳥海康夫氏(パルコ静岡店次長)、鈴木修身氏(ビュッフェ美術館常務理事)、材木定氏(浜松市美術館長)
参加者数 :28館園から40名が参加
 シビアな企業競争のなかで、 日々、 顧客サービスの向上に取り組んでおられる経営者や担当の方をお招きし、 顧客満足度 (CS) 向上がどのように果たされるのか、 実践的なお話をうかがうものである。 司会は日比野秀男氏 (常葉美術館館長)。
  鳥海康夫氏からは、 2007年3月にオープンした静岡パルコが、 西武百貨店のイメージを変えるためにどのような取り組みをしたかをお話しいただいた。 建物を吹き抜け構造にして光が循環するようにしたとか、 女性のパウダールームを充実させたりといった設備面の改修のほか、 毎週、 CS会議を開いているなど、 実践的な話をうかがった。 その後、 店内を見学させていただいた。
  鈴木修身氏は、 ビュフェ美術館の営業活動についてのお話をいただいた。 元銀行マンだった経験から、 旅行会社などへの営業は、 館名ではなくまず自分を売り込み、 個人的な信頼関係の構築から始めるのが大切だとのこと。 有名シェフに頼んで、 レストランを充実させるなど、 ビュフェ美術館単体ではなく、 クレマチスの丘全体で、 お客様の満足を得られるよう努力している。
  材木定氏は、 年間入館者数が約5万人だったのを、 館長就任以降8万人以上に伸ばした実績を背景に、
静岡パルコにて解説される鳥海康夫氏
仕事をするための心構えについて語った。 何事に対しても 「できない」 ではなく 「できる」 と考えて取り組む、 ポジティブシンキングが大切。 美術館の変遷について、 現在は第4世代の美術館へ移行しつつある。 市民参画型の企画や、 マネージメントに力を発揮する館長が必要とのことで、 とかく暗くなりがちな状況下、 聴講者を鼓舞し、 希望を与えるお話であった。
(事務局・堀切正人)

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「これからの博物館運営について−指定管理者制度と新公益法人制度」
日時 :平成20年2月1日(金)13:30〜17:00
会場 :富士駅南公民館 小木の里ホール
参加者数 :47名
  • 講演1
    「わが国の博物館の現状と課題」岡部幹彦(文化庁文化財部美術学芸課 美術館・歴史博物館室 美術品登録調査官)
  • 講演2
    「博物館施設の新たな運営形態について−大阪市における地方独立行政法人化の取り組み−」 高井健司 (大阪市ゆとりとみどり振興局 文化部 博物館群運営担当)
  • 事例報告1
    「藤枝市郷土博物館等、 指定管理者制度導入への経緯」 椿原靖弘氏 (藤枝市郷土博物館 管理係長)
  • 事例報告2
    「お茶の郷博物館、 指定管理者制度を導入して」 田実菜穂子 (お茶の郷博物館 学芸員)
  • 事例報告3
    「新公益法人制度研究会について」 西野和豊 (フェルケール博物館 館長)
  • 質疑応答
    司会:鈴木隆幸 (三島市郷土資料館)
 現在、 文化施設を取り巻く厳しい状況のなかで、 公立、 市立を問わず博物館・美術館では様々な改革を迫られている。 その改革の一つとして、 指定管理者制度をはじめとする、 従来の運営形態にとらわれない新たな制度が全国各地の館園で導入されたほか、 導入にむけての検討が行われている。
  新たな運営形態の模索は、 どの博物館においても避けて通ることはできない課題であるが、 県内の各博物館の間で、 博物館運営における全国の状況や課題についての情報共有が十分に行われてきたわけではなかった。 また、 公立博物館と私立博物館の間では問題意識の違いもあり、 それぞれが別々に動かざるを得ない状況であった。 しかし、 博物館の運営という課題においては、 それぞれが情報を共有し、 今後の活動に反映させていく必要がある。
  そこで、 この研修会においては、 文化庁の岡部氏より、 全国の公立美術館・歴史博物館の運営状況の調査報告および、 公益法人制度改革の進行状況について講演いただいた。 また、 大阪市の高井氏からは、 直営か指定管理者かという二者択一の枠にとらわれない新たな選択肢として、 地方独立行政法人化への取り組みを紹介していただいた。
  あわせて、 県内の事例報告として、 藤枝市の博物館施設が平成20年4月から指定管理者制度を導入するにあたっての経緯と、 平成19年度より指定管理者制度を導入したお茶の郷博物館における現状と課題について、 現場の学芸員の立場から報告していただいた。
  最後に、 フェルケール博物館の西野氏より、 県内の私立博物館を中心として、 平成19年度に立ち上がった新公益法人制度研究会の活動状況ついて紹介していただいた。
  今回の研修会を通して、 公立、 私立を問わず、 博物館の運営にかかわる状況や課題点を抽出することができ、 県内の各博物館で情報を共有できたことは、 非常に有意義であった。
(富士市立博物館・井上卓哉)

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災害対策講習会「文化財への応急処置」
日時 :平成20年3月6日(木)13:30〜17:00
会場 :浜松市立城北図書館 講座室( 浜松市中区和地山二丁目37-2)
内容 講習1
「大規模地震への博物館・美術館の初期対応と地域での役割」
講師:内田俊秀氏 (京都造形芸術大学教授)
講習2
「仏像への応急処置について」
講師:高橋利明氏 (楽浪文化財修理所所長)
質疑応答 :司会 田中健之(浜松市美術館)
施設見学 :浜松市立城北図書館
参加者数 :32人
 静岡県博物館協会では、 災害対策講習会を継続して開催、 災害が施設や所蔵品に与える深刻な被害を学び、 人的・物的被害を最小限に抑えるための方法や、 災害時の対応を考えてきた。 今回は、 被災後、 各館園が具体的にとるべき対応を学ぶため開かれた講習会である。
  内田氏は阪神・淡路大震災による博物館の被災状況を紹介、 「美術館博物館は多様な機能を発揮する」 と述べ、 震災時に博物館園が果たすべき多様な役割を実例を挙げつつ説明された。 大規模災害時、 施設は往々にして被災者の避難所になるため、 被災者への対応や、 所蔵品の安全確保の手段を講じるべきことなどを指摘されたことは、 貴重な意見だと思う。 また、 博物館園は地域の復興においても一定の役割を果たすべきであるとされ、 神戸市立美術館が銀行のロビーで展示を行った事例を紹介。 さらに、 博物館園が地域の文化財救出活動に積極的に参画すべきであると強調されたことには、 考えさせられた。 氏は 「館を囲む地域という広がりを意識すべき」 という総括をされたが、 心に留めるべき言葉だと思う。
  続く高橋氏は、 仏像の解体修理中の画像を示し、 仏像が多くの部材からできていることを説明。 その上で 「仏像は部材さえのこすことができれば修復が可能である」 と述べ、 仏像を救出する際の注意点を具体的に話された。 高橋氏の話は、 救出に当たっては 「建築の用材にはまっすぐなものが多いのに対し、 仏像の部材は曲線があることが多い」 ので、 これを参考にしてできるだけ多くの部材を回収すべきこと、 また、 応急処置には木工用ボンドが有効であることなど、 実戦的な内容で、 学ぶべきところが多かった。
  講習会終了後は、 担当者から図書館の概要と機能に関する説明を受けた後、 自動閉架書庫や、 図書管理システムなど最新設備が導入されている城北図書館の施設を見学した。 当館はビジネス支援や目の不自由な人のための声のライブラリーなど、 利用者や社会の多様なニーズに対応した施設であり、 同じ社会教育施設として、 今後の博物館園のあり方を考える上で参考になった。
(上原仏教美術館 田島 整)

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平成19年度「地域セミナー」報告
「地域セミナー」 は、 加盟館園の事業に対して、 静岡県博物館協会が共催し、 運営経費の一部を負担するものです。 博物館活動を地域に紹介し、 博物館と地域とのいっそうの融合、 協調を進めることを目的としたものです。 今年度は、 下記3事業が開催されました。

富士市立博物館ほか 「富士山ネットワークPRイベント事業」 (平成19年6月〜平成20年3月)
  富士山ネットワークは、 富士山の周辺に設置された7館園による博物館ネットワークです。 今年度は、 富士山こどもの国、 国立中央青少年の家、 富士市立博物館においてPRイベントを行い、 また絵画パネル展 (富士美術館)、 宝石探し体験 (奇石博物館)、 手漉き和紙体験 (富士市立博物館)、 動物写真パネル展 (富士サファリパーク)、 富士山なんでも相談 (裾野市富士山資料館)、 富士山の植物紹介 (富士山御胎内清宏園)、 工作体験 (富士山こどもの国) が行われました。

駿府博物館 「特別展・没後20年 宮永岳彦油彩画展・講演会」 (平成19年8月18日)
宮永岳彦は静岡県磐田郡見付町 (現磐田市) 生まれの洋画家。 没後20年を記念し、 ご遺族ならびに秦野市・磐田市などの協力を得て、 初期から晩年までの作品約100点で、 画伯の制作活動の軌跡を回顧する展覧会を開催しました (8月3日〜9月9日)。 (社)二紀会理事長山本貞氏を講師に迎え、 宮永画伯の思い出話や作品について紹介いただき、 70名の聴講者がありました。

磐田市香りの博物館 「香道入門体験講座」 (平成20年3月1日)
  日本の伝統芸道のひとつである 「香道」 について、 初心者でも分かり易く、 気軽に体験していただける講座として開催しました。 香木の香りに触れ、 楽しみながら、 奥深い香道の世界をお楽しみいただく機会となりました。 熊野伝統芸能館を会場に、 香道御家流の山田和香氏を講師に迎え、 午後2回開催し、 27名の参加者がありました。

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開館20周年を迎える平尾美術館
     

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