藤枝市文学館企画展「藤枝ゆかりの児童文学者 岡野薫子展」
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出世作『銀色のラッコのなみだ』からロングセラー「森のネズミ」シリーズまで勢揃い
昭和戦後から平成にかけて、60年の長きにわたり、児童文学の重鎮として活躍した岡野薫子(1929-2022)は、藤枝出身の両親のもと東京で生まれ育ちました。昭和20年の藤枝への疎開を経て、終戦後の20代に科学映画の脚本家・シナリオライターとして頭角を現し、1960年、児童向けの短編小説が坪田譲治に認められ、小学校の国語教科書に掲載されるなど、児童文学者としての道を歩み始めます。
1963年に書いた初めての長編『銀色ラッコのなみだ』が数々の賞を受賞したのを機に、黒姫山麓(長野県)に山荘を建てて仕事場とし、以後、動物ものを中心とする児童書を次々と刊行しました。1983年から2007年にかけて、「森のネズミ」シリーズ全28巻、「うさぎんpおみせやさん」シリーズ全10巻を出版し、人気の児童作家となりました。
岡野薫子は令和4年1月に92歳で亡くなり、両親の郷里である藤枝市内に眠っています。岡野の没後、自筆原稿・絵画・蔵書・愛用品などが当館へ寄贈されました。
本展では、寄贈資料を中心に展示し、岡野薫子の児童書創作60年の歩みを紹介します。上條滝子(1943-2017)が描いた「森のネズミ」シリーズの原画も特別展示します。この機会に、優しい眼差しで動物たちと自然が織りなす豊かな物語を紡いだ岡野薫子の児童文学の世界をお楽しみください。
岡野薫子
1929年、東京生まれ。東京農業教育専門学校女子部卒業。科学雑誌の編集などを経て、科学映画の脚本家となり、1960年より児童文学の創作を始める。児童文学・科学読み物・エッセイ・ノンフィクションまで、幅広い分野で著述活動を行い、著書は150冊を超えた。自然と人間の関わりをテーマにした作品に特徴があり、文と挿絵をともに手がけた作品も多い。
主な著書は、「銀色ラッコのなみだ」、「森のネズミ」シリーズ、「うさぎのおみせやさん」シリーズや、「科学映画にかけた夢」、「黒姫山つづれ暦」、「太平洋戦争下の学校生活」など。2022年没。
展示会情報
会期:1月9日(金)~4月12日(日)開館時間:午前9時~午後5時(※最終入館は午後4時30分)
休館日:月曜日(1月12日・2月23日は開館)、1月13日(火)、2月24日(火)、展示入替え期間(2月16日(月)~2月20日(金))
入館料:大人200円、中学生以下無料、障がい者手帳等をご提示の方無料
【開催イベント】
詳しい内容は、藤枝市郷土博物館・文学館のホームページをご覧ください。
【藤枝市郷土博物館・文学館】文学館企画展「藤枝ゆかりの児童文学者岡野薫子展」
【藤枝市郷土博物館・文学館】岡野薫子「森のネズミ」シリーズ朗読会
【藤枝市郷土博物館・文学館】文学館企画展「藤枝ゆかりの児童文学者 岡野薫子展」ミュージアムコンサート
交通アクセス
- 電車・バスの場合
- 自動車の場合
- 新東名高速道路藤枝・岡部ICで下車。県道381号島田岡部線(旧国道1号)経由20分、または県道209号静岡朝比奈藤枝線経由15分
- 県道381号(旧国道1号)緑町交差点経由、または国道1号(藤枝バイパス)谷稲葉I.C(西方面より)、薮田東I.C(東方面より)経由約10分
博物館情報
- 歴史系博物館
- 文学館
藤枝市郷土博物館・文学館
郷土博物館・文学館は、市民の憩いの場である蓮華寺池公園内にあり、花と水と鳥をテーマにした公園には、春の桜、藤、サツキ、しょうぶと続き、夏のハスなど自然の表情の移り変わりの中で郷土の歴史・文学・文化に触れ、親しむことができます。
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